基本を教える!新入社員に対する教育内容について

挨拶にお辞儀を加える重要性

接客業では「いらっしゃいませ」「かしこまりました」「ありがとうございました」といったお客様への挨拶を、通り一遍にすればいいものではなく、あくまでも心を込めることが大切になります。そこで新入社員を対象とした社員研修では、挨拶とお辞儀の関係性をレクチャーすることが重要になります。挨拶にお辞儀を添えることで、より丁寧な気持ちをお客様に伝えることができるからです。もともとお辞儀とは、お客様に対して「へりくだっている」という意思を示す動作ですので、挨拶とは切っても切れない関係にあります。したがって接客スピードを追求するあまり、お辞儀をしている最中に次の動作に移るのは、お客様を敬う気持ちが欠けていることを自分から示していることになるのです。この注意点は、新入社員にしっかり教育しておきましょう。

基本動作についても教育

また接客中のテキパキとした動作は、お客様に好印象を与えます。社員研修では、お客様を良い気分にさせる基本動作も新入社員に身につけさせましょう。たとえばクレジットカードのサインなどで筆記用具を渡す際は、キャップを取ったり芯を出したりしてお客様がすぐに書ける状態にしてから、ペン先を下に向けて差し出すのが正しい動作です。ペンを利き手で持ち、もう片方の手を添えて渡すと、さらに丁寧な印象を与えることができます。また会計後に商品をお渡しする基本動作として、商品の上下・表裏・前後といった向きを確認したうえで、お客様の目を見て渡す練習をすることも効果的です。接客の研修では、挨拶やお辞儀に正しい基本動作がプラスされることで、好印象のお客様対応になることを教育しましょう。